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太陽の帝王のウラ話

  • 2007-08-24 (金)

こんにちは、ジョージです。
友人から聞いた話ですが、日本では今年の夏は凄く暑かったようですね。
また地震が多い夏だったとも聞いています。
特に新潟地方の被害にあわれた方々が早く災害前の生活に戻れるように祈っています。

今日はまた私が出演したフィルムの思い出を語りたいと思います。
そのフィルムとは「太陽の帝王」(1963)です。
皆さんご存知かと思いますが、共演のユル・ブリンナーとは2回一緒に映画に出演しています。
もうひとつの映画の「あしやからの飛行」(1964)は日本で撮影されました。そしてそのおかげで初めて日本に行くことが出来たのです。
さて、ユリは旧ロシア生まれで、その当時すでに大スターでした。
彼はとても多くの経験を積んだ演技派俳優であり、私は彼から多くのことを学びました。
私より20歳近くも年上なので、年上の兄または父のように接してくれました。

ユル・ブリンナー


彼の代表作は「王様と私」(1956)で、キングを演じて1957年のオスカーを受賞しました。
彼はその映画を撮影する前はニューヨークの舞台で同じ役を演じていました。
またこの映画には「ウエストサイド物語」(1961)で共演したリタ・モレノも出演しています。

王様と私


さて「太陽の帝王」ですが、撮影はユカタンでロケをして、メキシコシティーのスタジオも含めて全てメキシコで行われました。
撮影場所のひとつはチチェン・イツァーのピラミッドで、それはマヤ文明のピラミッドの中でも有名なものです。
史跡の中での撮影は何て素晴しいものだったでしょうか。
暑くて大変な労働でしたが、とても感激の体験でした。

太陽の帝国


大勢の人数でピラミッドを囲むシーンがありました。
私はピラミッドの頂上にいましたが、下を見ると壮大な景色なのです。
まるで本当に王様にでもなったような気分でした。
チチェン・イツァーのピラミッドの階段は一段一段がたいへん高く、またステップの幅がとても短いものでした。
ですから、頂上に登ることはたいへん困難なことでした。
もしあなたが頂上に立ったとしたら、あまりの急勾配できっと怖くなるはずです。
この映画で悪役を演じたある俳優の話なのですが、彼はこのピラミッドに最初に駆け上がるシーンがありました。
彼が頂上に到着してから下を見下ろすと、身体が固まってしまったのです。
彼は恐怖のあまり下まで降りられなくなってしまいました。
悪役を演じるようなタフガイにさえも怖くさせる、それほど急勾配だったのです。
そして数人のスタントマンたちは彼を捕まえると、彼に下を見させないように後ろ向きにゆっくりと下ろしたのです。
私達全ての俳優はこの階段昇降を何度も練習させられ、スムーズに見えるようになるまで何度も撮りなおしが行われました。
でも最初のテイクは言うまでも無く、全ての俳優たちに恐怖を与えたことはご想像の通りです。 

太陽の帝国


また今の映画のようにコンピューターグラフィックなど無い時代でしたから、エキストラも全て本物の人間でした。
この映画を観た方はお分かりになると思いますが、とにかく何千というスゴイ人の数なのです。
その人たちが監督の一声で右に左に動くのですから、当時のその熱気と騒々しさも皆さんには想像できるかと思います。
監督はイギリス人のジェイ・リー・トンプソンで「マッケンナの黄金」(1969)や「セントアイブス」(1976)などの冒険活劇やアクションを得意とする人でした。
88歳で無くなる数年前まで現役で映画を撮り続けていました。
私も久しぶりにこの映画を観たいものですが、アメリカでは既に廃盤になっていて入手不可能なのです。
ところが、日本では明日8月25日にまた再販が始まるのです。
いろいろな映画が簡単に入手できる日本の映画ファンの皆さんが本当に羨ましいです。

と、いうわけで本日は明日発売の「太陽の帝王」を少しだけご紹介しました。
次の機会にはまた別の作品の話をしたいと思います。

ジョージ・チャキリス


それでは皆さん、また来週お会いしましょう。
今日もこれからロビーとマックスを連れて近所を朝散歩します。

そしてそのあとは仕事の続きをしたいと思っています。
ここもまだまだ暑いですが、もう少ししたら気温も下がるでしょう。

皆さんにこうして毎週お話が出来ることをとてもエンジョイしています。
皆さんもお身体にお気をつけて来週までお過ごしください。さようなら。


George


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Comment:1

seymi 2007-08-25 (土) 04:41

チチェン・イッツアーは、たしかに急勾配ですね。
あそこで撮影したとは、びっくりしました。

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