- 2009-12-15 (火)
皆さん、ロサンゼルスからこんにちは。

さて今日は、『663爆撃隊』という映画について少しお話ししたいと思います。1964年の英国映画で、第二次世界大戦中に、英雄的な活躍をした架空の英国戦闘爆撃隊を描いた作品です。
監督はウォルター・グローマン、制作はミリッシュ・スタジオのルイス・ラクミル、そして配給はユナイテッド・アーチストです。主演はクリフ・ロバートソン、そしてマリア・ペルシーと私。
フレデリック・E・スミスの同名小説を映画化したもので、小説自体では、実在の英国空軍が遂行した特務飛行に題材を取っています。

大戦中最も人気の高かった英国戦闘機といえば、「スピットファイア」と「モスキート」の2機種で、この「モスキート」が、映画で使用されたものです。
この機が、ドイツ軍機ルードウィヒとの戦闘をはじめ、偵察機、爆撃機としてもめざましい活躍をし、RAF(王室空軍)を優勢に導いたということです。「スピットファイア」のエンジンは一基で、パイロットも一人でしたが、「モスキート」はエンジンを二基搭載し、パイロットも二人でした。

小型ながらも高い性能と多様性を持った「モスキート」は、戦闘機マニアの間では、伝説の機種となっています。
実は私自身も「モスキート」の大ファンで、実際に搭乗した時には大変興奮したのを覚えています。

映画の中の飛行シーンは大変スリリングで、パイロットの中には、その素晴らしい飛行シーンを遂行するために、大変な危険を冒した者も居たようです。そして何といってもロン・グッドウィンによる音楽が、その危険な飛行シーンの緊張感をさらに高め、素晴らしい効果を生み出しているといえるでしょう。

当時の私は、ミリッシュ・スタジオとの契約がまだ残っていたため、この映画出演は、どちらかというと契約履行のための出演ということでした。主役のグラント中佐を演じたクリフ・ロバートソンは好人物で、実生活でもパイロットとしての経験がありました。
彼は、「モスキート」を購入したいと考えていたようですが、特殊な機種であり、英国史上でも貴重な存在であるため、残念ながら売りに出されるということはなかったようです。

マリア・ペルシーは私の妹役を演じました。彼女とは、毎日のように昼食を共にしました。その際には、テーブルに置かれたオリーブ・オイルとビネガーそしてお砂糖を使って、美味しいドレッシングを作ってくれるなど、美しいだけではなく気さくで感じの良い女優さんでした。
私たちの出演シーンはそれほど多くはなく、やはり「モスキート」の戦闘シーンが、映画の主役というか中心であったようです。

素晴らしい共演者に恵まれただけではなく、スタッフが全員英国人という中での仕事も、大変貴重な体験になりました。

ロサンゼルスは、このところ大変寒い日が続いていますが、日本はいかがですか?もう皆さんもご存知かと思いますが、私は寒いのが大の苦手なので、暖かい季節が訪れることを心待ちにしています。
春までには、まだほど遠いようですが…みなさん、暖かくして過ごしましょう。
ではまた、ごきげんよう。
ジョージ
【構成&翻訳/H・SANO】
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